From Editor

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No.7

今年の抱負

新しい1年が始まった。あなたは今年の抱負を立てましたか? 私は今年、10個も抱負を立てている。自分の首を絞めると知りつつ全部挙げると、メインテーマは「1.自分と向き合う時間をたくさん持つ」。それにちなんでいたり、ちなんでいなかったりの細かいのが9つ。「2.本を年間12冊読む(文学に限る)」、「3.習い事を始める」、「4.旅をする」、「5.健康維持」、「6.公私の別に努める」、「7.ちょっとは貯金する」、「8.たくさんいい文章を書く」「9.新聞・雑誌の速読」、「10.物事にていねいに取り組む」(順番に意味はない)。

抱負らしい抱負を立てたのは、実は今年が初めて。去年はおみくじが大吉だったのに安心して抱負を立てなかったし、それ以前も寝正月で頭が寝ていて「とりあえず、健康、健康」ぐらいしか考えないまま、ふわふわ1年を過ごしていた。しかし、いざ立ててみるとこれがなかなかいい。しかも抱負は数が多いほどいい。どんな抱負にしようかあれこれと考えているうちに、なんだか自分がずいぶん前向きな人間に思えてくる。「私って人生に対して真摯な人なんだぁ」という、「いい自分」が見つけられるのだ。私の場合、10個の抱負を考えていて「なんかこんな自分にならこの1年、きっといいことあるわぁ」と、最後のほうはかなりのやり遂げた感を得てしまった(考えただけで実行は今からなのだと、今さらながら自分にツッコミを入れておく)。

抱負とは広辞苑によると、計画や決意のこと。「1年の計は元旦にあり」と昔の人は言ったが、確かに抱負は年はじめに考えるからこそ意味あるように思う。

おみくじの「へぇ~」

さて、でもなぜ急に今年になって抱負を立てるようになったのかというと、それにはちょっとした理由がある。実は、元旦に実家(神戸)の近くで引いたおみくじが「末小吉」だったのだ。引いた時は「末小吉ってナニ?」とかなり「?」が頭の中を飛びまくったが、おかげで具体的な目標を持ってこの一年を過ごそうと抱負を立てる気になったわけである。でも、「末小吉」とは一体ポジション的にはどこになるのだろうか? それについてよくよく考え始めると、そもそも「大吉」と「凶」の間のいくつかの「○吉」があるが、その順番を自分はわかっていない。そこでいい機会なので、実際に神社に聞いてみることに。しかし、休みも明けて私はすでに東京に戻ってしまっていたので、末小吉を私に授けた神社を再訪することはできず、NTTの電話番号案内にも登録していないようだったので、他の複数の神社に電話をかけてみることにした。以下、電話取材から得られた結果(読むときは、トリビアの何がし風にどうぞ)。

「おみくじは、運勢の良い順番に、大吉、中吉、小吉、吉、末吉、凶まであるが、神主はそこまで順番にこだわっていない(内容にこだわってほしいとのこと。大吉でもぱっとしない内容のものもある)」
「おみくじは、神社がオリジナルで作る場合と、おみくじ専門業者に頼む場合がある(末小吉のように細かい区分けをしたものは多分その神社のオリジナル)」

とある神主さんは最後に、「これ以上言うと、夢がなくなりますから」とのこと。たしかに! でも「末小吉」とはいえ、内容はよかったのでだいぶ気が楽になった!

編集スタッフ 藤井 久子