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No.1

「ハーブ」の本、企画中

「ハーブ」をテーマに本を出したいという話がちょっと前から社内で盛り上がっています。

わが社のベランダには昨年購入したパイナップルミントとチャイブの鉢を置いていますが、ハーブのよいところはとにかく手がかからずに育つこと。冬の間はしおれたように元気がなかったのですが、春になって陽気がよくなると、今までの様子が嘘のように驚異的な成長を見せています。鉢植えなので育ち方にも限界がありますが、庭植えで育てた人の話を聞くとどんどん広範囲に根を伸ばし、最後は手のつけようがなくて困るほどなのだとか。ミントはハーブティーに、チャイブはサラダやスープの飾りにと気軽に活用しています。

子どもとハーブ

さて、話は戻ってハーブをテーマにどんな本を作ろうかと少し考えてみました。つい最近、私は子どもの食教育に関するNPO(正確には準備会)に入ったことに影響を受け、頭に浮かんだのは「ハーブと子どもをくっつけて1冊ってどうかしら」というなんとも安直なアイデア。

とりあえずインターネットで「ハーブ」と「子ども」をキーワードに検索したところ、面白そうなオンラインショップを発見(この時点で既に本の企画のことは頭から半分ぬけているのですが)。そのショップの名は「ハーブグローブ」。ハーブの活用法というと料理やお茶、お菓子などを連想しがちですが、このショップで取り扱っているのは石鹸やシャンプー、軟膏、ボディクリーム、アロマオイルなどの生活雑貨。オーナー(女性)は妊娠中にアロマテラピーが役に立ったのをきっかけに、保育園や育児サークルなどのアロマテラピーに感心のあるお母さんたちとアメリカの自然派生協から共同購入をスタートさせ、以来、商品はすべて赤ちゃんや子ども達にも安心して使えるものであることなどをポリシーにショップを続けられているのだそうです。大人向けのハーブ化粧品というのはよく見かけますが、子どものための商品というのはちょっと珍しい。

人類を癒し続けてきたハーブ

しかし、ハーブの歴史をアロマテラピー(芳香療法)という観点からひもといてみると、古いところでは古代エジプト、ヨーロッパではイギリスをはじめ各国で伝染病予防、精神治療、そしてマッサージにと、エッセンシャルオイル(ハーブから抽出される揮発性の芳香油)を使用することは日常の風景だった様子。日本でも、赤ちゃんの皮膚を刺激して、神経発達、脳の成長、免疫機能の向上、そして親子のコミュニケーションなどを目的とした「ベビーマッサージ」は、教室や講習会が開かれるなど巷で流行しつつあるようです。

結局、私が今回手に入れたのは、「ハーバル・アーマー・スプレー(アメリカ産)」という虫除け。蜜蝋を主成分に、ハーブ数種類のエッセンシャルオイルなどが配合されているもので、つけたときの香りはとても爽やかで刺激も強くありません。私、これ気に入りました。早く使いたくて、「この夏は山だな」と山登りの計画を立てたくなってしまうほど。虫除けスプレー特有の薬品臭が苦手な人にはオススメです。

さてさて、大満足はいいものの、ハーブ本の企画については今も思案中。「やはり『子どもとハーブ』で1冊は無理があるかも?」なんて考えたりして。本の企画というのはそんなに甘くない!まだまだ二転三転しそうです…。

編集スタッフ フジイヒサコ